K36 SAMURAI

投稿者: | 2016/04/01

K36 SAMURAI

ACT 金井亮浩氏が手がける K36 SAMURAI 待望の1号艇、茂木オーナー『Gaia』が3月上旬に進水し、着々とシェイクダウンが進んでいます。

昨年の Japan Cup での Botin40『SWING』の優勝をはじめ、IRCレーティング下でもHPR艇の活躍が注目されていますが、このK36 Samurai は日本独自のミドルボートカテゴリーにも当てはまるHPR艇です。

船体はカーボン製、3100kg バラスト1550kg (バラスト比率50%)と軽量ながらも高いスタビリティーと、高いハル合成を可能にしています。 マストも勿論カーボンマスト、ダブルバックステイがスクエアーヘッドデザインのメインセールと、 J=4.42 とマスト位置を下げる事により、ノンオーバラップでも十分なジブセールエリアを確保。

ダウンウィンドは2.4M のバウスプリットから145平米のジェネカーが40ft さながらのダウンウィンドセーリングを可能としています。

デザイナーの金井氏によると、日本のレースコンディションを考慮し、独自の軽風対策を取り込んだとの事、昨日は10ノットから5ノットのコンディションでのテストセーリングでしたが、金井氏の得意のCFD計算(数値流体力学)の精度の高さを感じさせる非常にスムーズな滑りを見せてくれました。

North Sails Japan は、セールプランの検討から、IRCレーティング対策、セール製作、マストチューニングを担当。 船及びマストのデータとターゲットレースを加味した的確なセールインヴェントリーの提案から、近年のIRCレーティングの傾向を取り込んだセールデザイン、特に1号艇の場合は実艇を計測する事なく完璧なセールディメンションを計算で導き出すという非常に高い技術が求められます。

マストチューニングも船とマストのキャラクターを理解するところから始まりますが、特に1号艇の場合は限られたデータの中での試行錯誤ですので、様々なアングルからのアプローチが求められます。 数々のグランプリボート、ワンデザインボートでのチューニングから得た経験を活かし、限られた時間の中でより幅広いレンジに対応できるセットアップを導きだします。 セールメーカーの営業としては、腕の見せ所といったところでしょうか!非常に充実した楽しい時間です。

K36 Samurai スタートラインに並ぶ日も間近です!勿論チューニングはレース海面が本番です。

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