ノースセールのディンギーのセールのデザインには以下の2つの手法があります。
<全世界のノースセールグループで共有しているノース固有の3Dセール(3Di/3DL)用のデザインシステムを使ったデザイン方法>
![]() セール全体の曲率をみながら、なめらかなカーブになるように全体のセールの形状をデザインするツール”Spiral” |
![]() Spiralで作られた3D曲面を、2Dパネルに分割するツール”3D Layout” |
America’s Cup艇やTP52, Maxiといった大きな艇からクラブレーサー、クルーザーヨットを中心に、さらにはディンギーのデザインにも採用されています。 3Dのセール形状(モールド)を元にセールシェープが決められていき、そのセール形状は3Diや3DLといったモールドベースの製法、あるいはパネルセールの製法にあわせて各パネルデータに変換することができます。
<ノースセール・ジャパンでオリジナル開発された、パネルセールを使ったレース艇に特化されたデザイン方法>
オリンピッククラスである470級など、シビアなデザイン精度が必要なクラスに最適化するために、それぞれのパネルのつながりを、2D/Fannedの両面からチェックしながら、デザインできます。2Dパネルのデザインから3Dシェープをデザインしようとする手法で、ダイヤモンドセール時代から培ってきたリソースとノウハウが活かされています。局所的なシェープの変更をパネル単位のデザインを変えることでも可能になるので470級のようなセールの開発手法にあっています。トップセーラーのこだわりのデザインといった要求にも耐えうるジャパンオリジナルで開発されたデザインツールです。
ロンドンオリンピック以降は主にこのデザインツールを使って470級のセールの開発が進みました。

カットパネルをネスティング(並べ替え)されたもの。カットラインの他、シームラインの情報も含まれている。